

GORCH BROTHERS 2.1 とは
「誰かのアイデア」をみんなで形にする
会社というコミュニティの中で才能やスキルを持った人たちが新しい出会いや可能性を見出し、創作へと繋げていく。そのためのアイデアを自由に共有できる「場」として、新たにゴーチ・ブラザーズが発信するプロジェクト。
第1弾である今回は、俳優ありきという企画趣旨から劇団「柿喰う客」の玉置玲央・永島敬三・田中穂先という、個性豊かな 3 人の俳優が集結。
演出は俳優達と同世代であり、心のきびを深く丁寧に描き出す作品を生み出すことに定評のある「東京夜光」主宰の川名幸宏。
そして、この新たな挑戦にふさわしい作品を選ぶため、様々な戯曲の本読みを重ねた中で選ばれたのが、英国新進気鋭の女性作家ヴィッキー・ドノヒューによる『MUDLARKS』。
2012 年 High Tide Festival で初演、その後ロンドン Bush Theatre で上演された注目戯曲の日本初上演となります。
この新しい企画の第一歩目が 2022年初秋、劇場で完成するその時をどうぞご期待ください。
About the Play
『MUDLARKS』は、日本初登場となるイギリスの若手女性劇作家ヴィッキー・ドノヒューの2012年デビュー作、注目の日本初上演となります。
作家の出身地であるイギリス・エセックスのテムズ川沿いを舞台に、社会から取り残された3人の幼馴染の少年たちの物語。
未来が見えない街で未来を変えようともがく彼らの姿が、未来に霞がかかったような現代を生きる私たちに突き刺さります。
タイトル
「MUDLARKS(マッドラークス)」とは?
・(干潮時に泥の中から鉄片・石炭・古ロープなどを拾い集めて生計を立てる)どぶさらい(人)。
・浮浪児、宿なし子
【ランダムハウス英和大辞典より】
上演記録
2012年5月
HighTide Festival Theatre (イギリス・サフォーク)にて初演。
[ HighTide Festival Theatre とは ]
イギリスのナショナルシアターカンパニー。非常に優れた新しい作家の発掘、発展、公演の”エンジンルーム”としてイギリス演劇界を牽引している。
2012年5月 Theatre 503 (イギリス・ロンドン)にて上演。
2012年9月 Bush Theatre (イギリス・ロンドン)にて上演。
劇評
“Stunning...unforgettable” ★★★★ The Times
(「実に素晴らしい…忘れることができない」 ★★★★ タイムズ掲載)
“This exhilarating three hander... a drama played with real vigour and subtlety by its young cast” Lyn Gardner, The Gardian
(「疾走感溢れる3人芝居…真のエネルギーと繊細さを併せ持った若いキャストによって演じられるドラマ」リン・ガードナー(英国を代表する演劇評論家)、ガーディアン掲載 )
“Tension which keeps us fully focused from beginning to end... remarkably assured in the writing, the production and the acting” ★★★★★ What’s On Stage
(「冒頭から劇終までわたしたちを掴んで離さない緊迫感…驚くべきほど確かな戯曲、プロダクション、そして芝居」 ★★★★★ ワッツオンステージ)
あらすじ
舞台はイギリス、エセックスの工業地帯。灰色の街。灰色の空。
遠くに揺らめくロンドンの光。幼馴染の17歳の少年チャーリー(田中穂先)とウエイン(永島敬三)がテムズ川の川縁に隠れている。ついさっき橋のうえで起こした「なにか」の興奮さめやらず、息も切れ切れの2人。そこにはぐれていたジェイク(玉置玲央)が現れるが、体は震え嘔吐し、明らかに様子がおかしい。ジェイクは「なにか」の顛末を見たらしい。
そして鳴り続けるチャーリーの携帯電話。
追い詰められたジェイクの口から、ついに「起こしたことの真実」が語られる。凍てつくような夜が更けていく中、ぶつかり合う少年たちの恐怖、狂気、焦燥、それから夢。未来が見えない街で未来を変えようともがく少年たち。
その行き場のない苛立ちが露わになり3人の関係が歪み始める。
川の水、なんか怒ってるみたいじゃない?
ぬかるみの上を走ってる。
怒ってこっちに迫ってきてる!
もう時間がない。
夢見てたんだ…クソみたいな夢。
スタッフ
作:ヴィッキー・ドノヒュー
翻訳:髙田曜子
演出:川名幸宏
舞台美術:小野まりの
照明:山内祐太
音楽:森優太
音響:中島正人
演出助手:鳥居和真
舞台監督:バジェット
宣伝美術:平崎絵理
撮影カメラマン:恒川脩平
撮影ヘアメイク:大宝みゆき
Web制作:三澤一弥
票券協力:武藤香織
制作:佐野七海
プロデューサー:大石直人
主催・企画製作:ゴーチ・ブラザーズ
会場
TEL:03-3469-0511